2012/05/14

『非情都市』、『危険な英雄』新文芸坐

『非情都市』

『パーク・ロウ』、『闇を横切れ』を凌駕する、新聞記者モノの大傑作!

鈴木英夫の演出、シャープだぜえ。

世界一カッコイイ女優といえば、司葉子にきまっているわけだが、

三橋達也もバリバリにカッコイイ。

ヤクザや警察とわたりあうときのキリキリするような緊迫感!

タバコ捌きがクールなんだよなあ。

50年代のフィルムノワールの香りが漂う、

まるで、ロバート・ロッセンやマーク・ロブスンの映画を見るようだ。

有楽町、新橋界隈のロケもニューヨークだのロスだのに負けてねえぜ!

犯罪都市ならぬ非情都市!

スーパークール!!

 

『危険な英雄』

こちらも新聞記者モノ。

現都知事が主演している映画を映画館で見るという感覚はなんともいえない。

最初は慎ちゃんの演技、主役なのにこんなんでいいのか!?と仰天したが、

だんだん木偶の坊っぷりを愉しめるようになっていくのが不思議だ。

二枚目でもなけりゃ、スター性があるわけでもない、

演技は半端なく下手くそ。

それを超一流の役者たちが優しく支えているという構図。

あまりにもセリフや表情がぎこちなくてハラハラするのだが、

アップの長セリフまでまでやらせてる。

前半は主役だったのに、後半その地位から転落しているのも面白い。

最終的には、慎ちゃんにぴったりの役だったなあ。

全編にわたり、まるで『第三の男』のようなツィターの音楽が流れ、

なんとなくのんきなムードが漂っているのだが、

ラスト突然変調して、一気に社会派サスペンスになるところが鈴木英夫の剛腕っぷりをうかがわせる。

いや、面白いんだこれが。

渋谷駅前や山手線でのロケのシーンは、ほえ~ってなるよ。

毎日通ってるところに司葉子が立ってる!って。

東京はかつて映画都市だったんだなあ。

諸行無常だなあ。

 

日本の映画人たちよ!全員、鈴木英夫を見直してから映画を作れ!

 

2012/05/13

『風の谷のナウシカ』金曜ロードSHOW!

ナウシカといえば金ロー!

(だけど、“SHOW!”にしちゃう感覚っていかにも安っぽい。チープなセンスが番組の細かいいろんなところに波及してしまってて気を散らされるのは勘弁してほしい)

今のタイミングだと、

すぐに福島と結び付けちゃったり、

改めて考えさせられる深いテーマだとかなんとか、そういうことを安易にいわれやすい作品なんだけど、

かなり久しぶりに見て、いまさらながら、ただ単に描写力に舌を巻くしかなかったというか、

これこそが映画だ!としかいいようがないオーラに完膚なきまでに打ちのめされた。

動きはもちろんのこと、パッっとロングになるところの気持ちよさとか、

映画としてのリズム感が神がかり的。

後から考えると、このカットのあとつづくのはこのカット以外考えられないと思うわけだが、見てるときはいちいちハッと驚く。

無人のメーヴェが飛んでくるカットなんか泣くしかないっしょ。

「風が戻った!」ってね。

テーマなんかよりもまずそこ。

セリフも短くて、ぜんぜん説明的じゃないのに、自然に世界観がすっと入り込んでくる。

映画を構成するあらゆる要素が一体化して、うねりを巻き起こし、奇跡を起こしてるって感じがする。

神が宮崎に作らせたんだよ。

例えば、ヴェンダースの『さすらい』とか北野の『ソナチネ』とかもそうだったように、彼らがその後どんなに演出の腕を上げようがキャリアを積もうが、二度と作れない作品、、神が彼らにとりついてた時期ってのがあって、それが宮崎であれば『ナウシカ』だと思うよね。

誰か一人欠けても作品が成立しないというようなスタッフがその時期に集まってしまうというのも、そういうこと。

それと、マンガ版も含めてのことだが、「腐海」と「蟲」という概念を作り出したことが宮崎の想像力のすごさであり勝因だと思う。

そこに「風」というキーワードをまとってお姫様が颯爽と舞い降りるわけだからね。

マンガ版では、後半、ナウシカと蟲の関係性が変態的なほど入り込んでゆくわけだが(映画版『裸のランチ』がマトモに思えてくるほど)、これが作品をより哲学的なものとし、他のファンタジーものやアニメとは一線を画すものにしている。

ルーカスなんかとは頭の出来が全然違う。

だから、人はナウシカのテーマについてばかり語りたくなるんだよね。

でも、バカのようなこと言わせてもらえば、

もうね、絵がうますぎるとか、描写力がケタがはずれていて、表現に無駄がないとか、単にそういうことなんだと思うんだよなあ。

一応、「ナディア」の再放送とか新しい「ルパン」とか見るんだけど、最後まで見ていられない。

それらは、やっぱりアニメはアニメで、子供に頃に卒業してしまったものであり、もしくは、自分にはなかなか分かりにくい世界のものということになっちゃう。

でも「ナウシカ」はアニメと思ったことはない。最初からずっと映画だとしか思ってなかったからね。

最後に関係ないけど、やっぱキャメロン、まんまパクリすぎ~

 

2012/04/29

『ジョン・カーター』新宿ピカデリー

『ミッション:インポッシブル/ゴーストプロトコル』のブラッド・バードといい、

この、アンドリュー・スタントンといい、

ピクサーの監督は実写やらせても優秀だなあ。

まあ、今の時代、実写もCGアニメも違いはそんなにないのかもしれないけど。

活劇としての充実っぷりには脱帽。

ストーリーはガチャガチャしててよく分んなかったけど、

活劇としてのダイナミズムとスケール感がすばらしい。

かなり『スターウォーズ』っぽいところがあるんだけど、『スターウォーズ』よりはるかにワクワクする。

興行成績としては空前の赤字らしいけど、やっぱり、愚民どもには活劇はわからんて。

『ジョン・カーター』は30年後くらいに、映画ファンからリスペクトされるような作品かもね。

あの時代のCGの質感にはたまらんものがあるなんていわれるんだろうなあ。

お姫さま役のリン・コリンズ(キアヌの元カノ)って女優さんも良かった。

 

それにしても、新宿ピカデリーのロビーの芋洗い状態はアウトでしょ、施設として。

地震起きたらとんでもないことになるよ。

映画館で死ぬのは本望だけど、ピカデリーではイヤダ。

 

2012/04/28

『未知との遭遇 特別編』早稲田松竹、『ルアーヴルの靴みがき』ユーロスペース

『未知との遭遇 特別編』

デジタル化によって、フィルムのプリントの退色とか、キズとか、サウンドトラックのノイズとかといった、映画は生モノだという皮膚感覚が失われた時代が到来した今、今回のような状態の悪いプリントで映画を見ること自体が最後の体験となるかもしれないという心のざわめきが映画館に足を運ばせた。

おそらく、次に『未知との遭遇』に再会するときは、デジタルリマスターによる、デジタル上映となることは100%間違いないだろう。

そう思うと、マゼンダ色の画面もなんだかいとおしく思えてくる。

とはいえ、今まで見てきたのは、まずVHS、テレビ放映、そしてDVDと、実はこれが初のフィルム体験なんだけどね。

で、肝心の映画の方は、7、8割くらいは素晴らしい、、と思う。

いつも、あと15年ほど早く生まれて、思春期に70年代の数々の名作をリアルタイムに体験してたらなあ・・・なんて思うのだが、これもまちがいなくその一本だよね。

しかし、冷静になってみると、『未知との遭遇』はいくらなんでもラストが長すぎだ。

マザーシップが登場してから、リチャード・ドレイファスが宇宙船に乗って飛び立つまで、

なげえ。

ジョン・ウィリアムスのテーマをこれでもかとたっぷり聞かせ、

おんなじアングルのカットが何回も何回も出てきて、

いいから、はやくUFO乗れや!と。

スピルバーグ、思い入れあり過ぎて、映画を終わらせたくなかったんだなあと。

気持はわかるけど、

本当は、もうちょっと見たかったと思わせるくらいのところで切り上げてほしいんだよね。

そういえば、それが、スピルバーグだったなあと思いだした。

どの映画もクライマックスが長いんだ。

『戦火の馬』もそうだったよねえ。

でも、それ以外の7、8割は素晴らしい。

だったら、十分だよね。

 

『ルアーヴルの靴みがき』

頑固一徹!カウリスマキのおっさんには根負けした。

素晴らしいよ。

90年代からずっと見てきて、大好きな時期もあったけど、

ここ最近は飽きてしまって、いつまでやってんだろ、なんて思ってて、

でも、真っすぐ愚直に突き進んだ。

アリフレックスⅡBLで撮ってるよ、おっさん。

昔ながらの手法で煎餅焼いてます、時代が変わっても焼き方変えません!ってね。

煎餅、最高!うめえよ、おっさん!

(でも、上映がデジタルっぽかったんだけど気のせい?)

無駄なカット1つもない。

誰も小津なんていわなくなって、みんな、通過して卒業したと思ってんだけど、

やってるんだよ、このカウリスマキのおっさんがよお。

新橋のガード下で、一杯やりてえよ、カウリスマキのおっさん!!

 

2012/04/22

『裏切りのサーカス』新宿武蔵野館、『バトルシップ』TOHOシネマズ渋谷

『裏切りのサーカス』

日比谷のシャンテに行くが、満席で入れず、余裕をもって武蔵野館に行くが、

ここも最終的には満席となった。

前評判がいいのか、ル・カレの人気なのか。

いずれにしても、大人がじっくり愉しめる娯楽映画がほとんどない今、

この手の映画に飢えている人たちがボクも含めて多くいることは確かだ。

監督はお待ちかね、『ぼくのエリ』のトーマス・アルフレッドソン。

ザラっとした、70年代のルックス。

ちょっと前に、スピルバーグが『ミュンヘン』、

フィンチャーが『ゾディアック』、ロン・ハワードが『フロスト×ニクソン』で試みたことだ。

しかし、さすがヨーロッパ人は芸術の素養が違う。

ブダペストのミステリアスなムード。

グーッとトーンを暗く抑え、この上なく重厚に、地味地味に、そしてシブシブに。

70年代を代表的する映画『コンドル』のようにおもしろい。

例によって、ストーリーの成り行きにはさほど関心を持てなかったが、

いつまでもこの映画の世界に浸っていたいと思わせる。

アルフレッドソンの腕は、ホンモノだ。

  

『バトルシップ』

性懲りもなく、見てしまう。

これは、バカが見るために作られた映画だ。

しかし幸いなことに、ボクはバカだった。

もの凄く、おもしろかった。

最初のブリトーのくだりから、いきなり映画がドライヴし出す。

そっからめんどくさい説明を省いて、バトルに向けてストーリーをバンバンブッとばす。

浅野忠信と、アメリカン馬鹿を絵に描いたような兄ちゃんが地球を守る・・・

すげえ。

ヨーヨーの化け物みたいなのが、ギュインギュインを破壊しまくるところの爽快感!

“マイティ・モー”こと戦艦ミズーリの出撃のシーンでは、老兵たちと老艦の雄姿に涙がちょちょ切れる(AC/DCの使い方もバカでカッコいい)。

この面白さは、ちょっと『ハムナプトラ』に似ている。

いろんな映画のハイライトを何も考えず、ひらきなおってパクってつなぎ合わせたら、ネタ元の映画より面白くなっちゃった・・・みたいな。

『タイタニック』まんまやるかよ!みたいな。

最後は、CCR爆音で流して、勝ち逃げ!!

ピーター・バーグ、バカだねえ。

大雑把にしかものを考えない人にしかできない大胆さ。

福山が出てる、マイケル・ベイが作ったCMなんかを見ても思うんだけど、

勉強なんて、しなくていいんだよね。

だって、フォードを一生懸命勉強してる人よりも、あのCMの方がいいんだもん。

それにしても、浅野の「こんなの見たことない!」、に代表される説明的な日本語セリフにはイチイチウケた。

「ナツキャンプ、サマーキャンプ」、なんで2回言った?みたいな。

ラストの、浅野とみんなで写真撮ろう!みたいな、たんに部活の試合終わったくらいのノリの軽さも、たまんないね。

ちょっと気になったのは、便所で殴りあった後、上官に怒られるところは、鼻血やたんこぶくらいつけてほしかったね。

ああ、見てよかった。

頭のよい人には、おススメしません。

 

2012/04/15

『十一人の侍』シネマヴェーラ

闘魂が燃え上がるような体験。

コイツはすげえ!!

クライマックスの土砂降りのところから、涙を止めようとしてもどうにも止められなくなる。

やっぱり、侍の血がどこかにあるんじゃなかろうか。

もちろん、『七人の侍』の影響とか、

『十三人の刺客』と『忠臣蔵』足して二で割ったなどという表現は、間違えではなかろうが、

そんな単純な思考でとらえてたら、ごっそり映画をとり逃してしまうだろう。

そういうこっちゃねえんだ。

夏八木勲の生きざまを血で感じよ!

あれに何もこみあげてこない奴なんて日本人としてありえないっしょ。

十一人の侍たち、かっこいいよ。

西村晃ね。

スタジオシステム時代の日本映画は後期であろうが、間違いなく世界で一番面白い映画を作っていた。

役者もハリウッドスターよりカッコいい。

ボク的には「七人」よりも「十三人」よりも、

断然、「十一人」!!

劇場を後にする時、発熱が悪化していたことは、いうまでもない。

 

 

『パーク・ロウ』DVD

サミュエル・フラーという名を覚えた頃からずっと見たかった映画。

プレミンジャーの『黄金の腕』にも匹敵する、オープニングの見事な移動撮影とセット。(これらと並べてデ・パルマの『ブラックダリア』も入れておきたいが)

ストーリーの進行とともに、グイグイと引き込まれていき、ついには画面にかじりつかんばかりにのめり込んでしまった。

DVDの再生が終わるころには、あまりにも熱くなりすぎ、発熱してしまった。

ジャーナリズムの腐敗と、それに果敢に立ち向かうブン屋魂ということでいうと、

増村保造の『闇を横切れ』を思い出す(あれも煮えたぎるように熱い映画だった)。

フラーの映画は、もちろん大大大好きにきまってるが、

これは、ベスト1。

主人公の新聞記者と志を同じくするエキスパートたちとの出会いと、理想に燃えまくっての新聞創刊までのプロセスの痛快感!

そして、バイオレンス!バイオレンス!バイオレンス!

そこに、ラブロマンスを絶妙に絡ませる。

ストーリーの構造的には、東映のヤクザ映画にソックリだね。

半分隠居している大親分にひょんなことがきっかけで侠気を見込まれた一匹狼のヤクザが、

お前の理想とする組を作って好きにやれといわれて、

腐り切ってしまった任侠道の立て直しを図る。

彼を慕って、気のいい仲間たちも集まって、組は徐々に軌道に乗る。

組は民衆から絶大な支持を得るが、

当然、それまで幅を利かせていたは組は面白くない。

あの手この手と嫌がらせを仕掛け潰しにかかるのだが、

実は、敵対する組の女頭は彼を憎みながら密かにホの字であったと。

マキノじゃん!!

長門裕之とか藤山寛美とかが普通に出てきておかしくない。

「合衆国新聞屋伝 パーク・ロウの決斗」ってか。

スゲエ映画だよ。
 

2012/04/08

『アーティスト』シネマライズ渋谷

ティム・バートンの『エド・ウッド』、

カウリスマキの『白い花びら』、

コーエン兄弟の『バーバー』、

シネフィル監督たちによるオールドファッションへのストレートなオマージュ映画は珍しいものではないが、クラシックでありながら同時に刺激的な現代映画であることに成功しているのは唯一ジム・ジャームッシュだけだ(ジャームッシュの映画はすべてサイレントスタイルだといっても過言ではない)。

アカデミー賞受賞作『アーティスト』は、とくに失敗もしていなければ成功もしていない。

アカデミー会員のじいさんばあさんにでも理解できる程度の映画で、実際、サイレントスタイルからほどと遠いものだった。

『サンセット大通り』をやりたいのであれば、サイレントである必然性はまったくなく、

終盤、バーナード・ハーマンの『めまい』のスコアを延々自堕落に流し続けるという、コンセプトブレまくりの選曲に、思わず何がやりてえんだ!とイライラさせられた。

私は古い映画をよく知ってます、センスいいでしょ?ってことをいいたいだけなのか?

『アーティスト』はサイレント映画ではなく、単なるサイレント風味の映画にしか過ぎない。

監督は、ルビッチもムルナウも分かっているとは到底思えない。

DVDで古典を繰り返し見て研究しているような監督の映画はもれなく線が弱い。

小手先のテクニックだけの模倣に神経を注ぎ、そういった古典の持つ映画的ダイナミズムと繊細さはDVDを繰り返し再生するほど逃げていく。

黄金期の監督たちは、みんな魔法使いだったってことがわかってないんだよね。

テクニックやルックスだけ模倣しても、そこにあるのは抜け殻だけなんだよ。

そう簡単に昔の映画など見返すことなんかできなかった時代の監督たちの方が優れてたってのは事実だからね。

タランティーノの映画が例外的に魅力的なのは、彼はテクニックを真似ようとしているのではなく、魔法を真似ようとしているから。

ヒッチコックのカット割りとかを分析しているような連中にはここでいう魔法という言葉の意味すら通じないだろう。

模倣すべきは、うわべではなく、スピリット。

スピリットは、たとえ、映画館で一度しか見てなかったとしても、継承することは可能なのだ。

 

『バード★シット』、『ナッシュビル』早稲田松竹

『バード★シット』

自分の中で、アルトマン再考のきっかけとなった作品であり、

最愛の一本。

初めて見た新宿武蔵野館のスクリーンよりも大きい、お気に入りの早稲田松竹で見られて大満足。

今回見て、最もジワっと来たのは、もちろんラストなんだけど、

サリー・ケラーマンが、カラスを腕に乗せて、アストロドームから去っていく後ろ姿のロングショット。

あのカットは素晴らしすぎる、奇跡といっても過言ではない。

ドタバタコメディであり、冒険活劇であり、青春ドラマであり、ラブストーリーであり、アバンギャルド。

アルトマンの映画は、アルトマンにしか作れない。

やっぱり、彼は天才だった。

 

『ナッシュビル』

夢のような2本立て。

スクリーンで見るのはこれで3回目なのだが、

新鮮さがまったく薄れない。

大鍋でごった煮のお祭り騒ぎ。

無数のエピソードのひとつひとつが魅力にあふれ、

登場人物のひとりひとりがいとおしい。

70年代へのノスタルジーとジェラシー。

だって、こんな映画はもう永久に作られないだろうから。

ある意味、ゴダールよりもアンゲロプロスよりも革命的。

古典的な映画を壊して、まったく新しい映画を生み出すのに成功した唯一の人。

アルトマンは永久に死なない。

 

 

2012/04/02

『カラーパープル』DVD

『マンディンゴ』と比較論を展開する為に・・・

なんて、いいわけしても仕方がない。

はいそうです、今まで未見でした。

スピルバーグは、あと『1941』も見てませんからね。

なので、スピルバーグは・・・なんてわかったように語るのはもうよしましょうね。

『カラーパープル』、これをスクリーンで見ていたらスピルバーグの中ではベストだったかもしれない。

なんか、見ながら、ウンウン、そうかそうか、よしよし、

ずっと頷いている自分がいたね。

グリフィスじゃないか、フォードじゃないか、

確かにそこに立脚しているのだけども、そんな知識がなくともスピルバーグっていいもんですね、と。

語りがすごくゆったりとしてて、なめらかで、スーッと物語に誘導していって、

ときにうっとりさせてくれたり、ときに怖がらせたり、うまっ!演出うまっ!!

髭そりのシーンのサスペンスとかね。

それと、ダニー・グローバーが妻の妹を襲うシーン。

茂みを挟んで馬で並走して、お互いを切り返しながら移動していくところの恐さと美しさの感覚。

そうなんだ、カミンスキー以前でも『太陽の帝国』とかそっちに惹かれてたもん。

この2本いいよなあ。

まさに名作。

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