『非情都市』、『危険な英雄』新文芸坐
『非情都市』
『パーク・ロウ』、『闇を横切れ』を凌駕する、新聞記者モノの大傑作!
鈴木英夫の演出、シャープだぜえ。
世界一カッコイイ女優といえば、司葉子にきまっているわけだが、
三橋達也もバリバリにカッコイイ。
ヤクザや警察とわたりあうときのキリキリするような緊迫感!
タバコ捌きがクールなんだよなあ。
50年代のフィルムノワールの香りが漂う、
まるで、ロバート・ロッセンやマーク・ロブスンの映画を見るようだ。
有楽町、新橋界隈のロケもニューヨークだのロスだのに負けてねえぜ!
犯罪都市ならぬ非情都市!
スーパークール!!
『危険な英雄』
こちらも新聞記者モノ。
現都知事が主演している映画を映画館で見るという感覚はなんともいえない。
最初は慎ちゃんの演技、主役なのにこんなんでいいのか!?と仰天したが、
だんだん木偶の坊っぷりを愉しめるようになっていくのが不思議だ。
二枚目でもなけりゃ、スター性があるわけでもない、
演技は半端なく下手くそ。
それを超一流の役者たちが優しく支えているという構図。
あまりにもセリフや表情がぎこちなくてハラハラするのだが、
アップの長セリフまでまでやらせてる。
前半は主役だったのに、後半その地位から転落しているのも面白い。
最終的には、慎ちゃんにぴったりの役だったなあ。
全編にわたり、まるで『第三の男』のようなツィターの音楽が流れ、
なんとなくのんきなムードが漂っているのだが、
ラスト突然変調して、一気に社会派サスペンスになるところが鈴木英夫の剛腕っぷりをうかがわせる。
いや、面白いんだこれが。
渋谷駅前や山手線でのロケのシーンは、ほえ~ってなるよ。
毎日通ってるところに司葉子が立ってる!って。
東京はかつて映画都市だったんだなあ。
諸行無常だなあ。
日本の映画人たちよ!全員、鈴木英夫を見直してから映画を作れ!


最近のコメント